ちぇり~りうむ

日常4コマと鉄道の旅が好きな人の隠れ家です(*'w'*)

絵が描けないので教わってみることにした

こんにちわ。いなかみです。

 

とある場所に絵を教わりに行った時のお話です。

完全な嘘は書いてませんが、多少面白おかしく脚色しているので、

その点ご了承ください。

 

 

 

1.人に教わってみようと思った理由

 

絵を本格的に初めたのが2015年なので早3年経つ頃の話だ。

独力で色々勉強して少しずつ進歩は感じるものの、

今一つ突破口が見えてこず悶々とした日々を過ごしていた。

 

ちなみに、私の絵師進化録(という程大層な物ではないが)はこんな感じ。

2009年頃

ペンタブを買ったがすぐ挫折。

 

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2015年1月

この頃から本格的に頑張ってみようと思う。

 

www.pixiv.net

 

2015年10月

ほぼ初めて描いたマンガであり薄い本処女作。

 

www.pixiv.net

 

2017年10月

割と最近の薄い本。

 

www.pixiv.net

 

インターネットで

 

「マンガ 教室」とか「イラスト 教室」

 

で検索すると色々出てきますし、

通って行って教わる場所も、

都市部なら選択肢もそれなりにあります。

 

ネットで添削してコメントを貰えるサービスも最近はあるようで、

現地に行かれない人や、そこまで行く時間のない人には

良い時代になったものだと思った。

 

最近はプログラミングなんかもネットで教われる場所があるし、

本を買って家で頭をかきむしる時代は終わったのね。

 

今までもそういう場所がある事は知っていたのですが、

如何せんこじんまりした所が多いので、

 

「胡散臭そう」

「教わりに行く価値がある内容なのか」

 

などもっともな理由やら、

 

「嗜好や作品のレベルについて変な事言われたらどうしよう」

 

という「お前単なるビビりだろ」という理由まで色々だった。

 

そもそもビビリでなければ下手でも何でも、

もっと早くイベント参加なりイラストサイトの投稿なりしているでしょうしね。

 

問題を先送りしてもいい事がないのは2009年頃~のブランクで経験済みなので、

体験は無料らしいのでまずは行ってみることにした。

 

2. 実際教わってみた

 

ネットで見つけたとある場所の講座を受けてみることにした。
 
 
キャラクターの描き方やCLIPSTUDIOの使い方など色々と講座に種類がある中で、
 
自分が気になったのは
 
「自分で作品ややる事を決めてそれを適宜チェックしてもらう講座」
 
だった。
 
 
「CLIPSTUDIOぐらい使えるし、それなりに色々やってきたもん(`・ω・´)b」
という変な見栄と、
 
知っている事をまた習っても仕方ないという
現実的な考えから
 
そこに目が留まったのだ。
 
 
行ってみるべきだよなあと思いながらも、
 
内心色々と理由を付けて先延ばしにしていると、また数か月が過ぎた。
 
 
折角行くならと、当時一番マシな出来だろうと思っていた、
 
2017年10月の薄い本を持って行くことにした。
 
 
講師「目標とか何をしたいとかありますか?」
 
いな「薄い本のレベルアップで!」
 
講師「なるほど。」
 
 
妙に理解が良いというか、
同業者の匂いしかしないぞこいつと思っていたら案の定。
 
 
講師「私もむかしシャッターだったから」
 
 
シャッター…だと……!!
 
 
何だこいつ…
 
 
化物だ…
 
 
貫禄が違いすぎるぞ…
 
 
あと変身を3回残しているアイツを前にしたかのような
圧倒的無力感が自分を襲った。
 
薄い本を出すのはそのままナシにして
適当にお茶を濁してUターンしてやろうかとも思った。
 
 
でもそれでは来た意味がない。
 
 
戦闘民族だって自分で半殺しになって戦闘力を大幅アップさせているんだ。
 
 
タダで半殺しにしてもらって、
 
画力大幅アップするなんてとってもお得じゃないか。
 
 
乾いた笑いを浮かべながら、震える手で例のブツを取り出した。
 
2017年10月発行の薄い本だ。
 
 
 
 
いな「これを...」
 
講師「あら、かわいいですね」
 
そう言うと講師はそこからは無言で薄い本を読み入っていた。
 
 
スッ...
スッ…
 
 
紙版を持って行くのもはばかられたので、
iPadにデータだけ入れて持って行った。
 
どれだけビビりなんだよ、お前。
 
ページをめくる効果音すらない。
 
 
無音の戦闘が続いた…。
 
 
いな「目の前でがっつり見られると緊張しますね」
 
いたたまれなくなって牽制にもならない言葉を発した。
 
講師「何かその辺の本とか読んでてもいいですよ。
出張編集とかでもそういうの分かってて、自社の雑誌とか出してくれる所が多いですね~。」
 
自分の緊張に反して間の抜けた声が響いた。
 
 
講師「う~ん」
 
一読するとまたパラパラと最初からめくり始めた。
めくるというよりスワイプでしかないが。
 
自分の薄い本を目の前で周回されるなんて初めてのことである。
 
 
講師「耳の部分の構造とか背景のパースが合ってないね」
 
 
一般の人にありがちな
 
「すごいね~」「上手」などの当たり障りのないコメントは
最初の一言だけで、それ以降はなかった。
 
 
褒められに行ってる訳ではないので、当然といえば当然だし、
自分もそういうのは求めていない。
 
 
「デッサンなんかも教えられますけど、どうです?」
 
と言われ、受けてみる事にした。
 
 
講師「これを描いてみましょう」
 
そう言うと白い立方体が現れた。
 
 
ちょっと形は違うが加粒子砲を打ってくる、とても手強いアレだ。
 
みんなの画力を自分の鉛筆にめっちゃ供給してもらいたくなった。
 
 
 
講師「まずは大まかな形を取ってみましょう」
 
 
そう言われて外側の輪郭を描いていくが、
 
歪むわ歪むわ。
 
 
二次元世界に生きている自分には、
 
三次元のものを描き起こすのは少々荷が重いようだった。
 
 
講師「細かい所に目が行き過ぎて概形が見えてない」
 
とも言われた。
 
 
今までの絵も、確かに細かい所ばかり気にする癖があるのは確かだった。
 
そうこうしている間に時間は過ぎていった。
 
 
講師「1回で全部やるのは時間が足りないので、触りだけですね~」
 
 
そう言われ、ポカンとしている間に終了になった。
 
 
来る前に思っていたような変な所でもないし、
 
真っ当に教わるには良いだろう。
 
内心、案外悪くなさそうだと思った。
 
 
講師「良かったらまた正式に来てください」
 
 
継続的に行ってみるかをその場で決めるのも荷が重いなあと思い
 
その時はそこを後にしたのだった。

 

 

3. 結局どうだったのか

 

3.1教われるならさっさと教わった方が良い

 

独学では得られないメリットは

自分で気づかない切り口や弱点などが分かる事なのかなと

思った。

 

「目が近くに行き過ぎて全体が見えてない」

は結構はっとするものがあった。

 

概形が崩れてたら、

細部の修正だけではどうにもなりませんからね(苦笑)

 

あとは教える内容も、過度にレベル高すぎず低すぎずで、

流石はプロだなあと思った。

 

3.2取捨選択は必要

 

今回は特に以下のような不毛なコメントはされなかったので、

講師としては申し分ないと思います。

 

しかし色々なところで発表していると、

色々なコメントを頂くことがあります。

 

自分で持っていきたい方向性と違うコメントを、

真に受ける必要はないと思います。

 

「頭身をもっと上げるべき」

スク水じゃ売れんだろ」

「同人描くの止めてください」

(※全て架空のもの。

自分では幸福にも上のようなコメントは

受けた事はありません)

 

とかそういう類の話は教える/教わるというより、

個人の好みや、そもそも罵倒みたいな内容になってくるので、

聞いても自分にメリットがない。

 

 

講師の人に、

「複数の人に見てもらうと、また違うコメントが来るかもしれない」

とも言われた。

 

講師といえど完璧ではないし、個人の好みもあるので、

色々な人の話を聞いて、

自分にあったものを選んでいく必要があるのだろう。

 

3.3結局教わるって何だ

 

教わることの意味って何だろうと考えたとき、

 

的確な直しを入れてくれる人を持つこと。

 

だと思う。

 

 

それは講師でも友人でも編集さんでも良いのだが、

直しを入れる方にもそれなりに見る目が要求される。

 

そこまで手間暇かけてくれる人も居ない場合が多い。

 

 

とある絵描きさんと、

 

一人で勝手に上手くなってる人は、

「自分で自分に直しを入れるのが上手い」

 

んじゃないかっていう話も

と話に上がった。

 

そりゃ、自分で直せるのが一番いいわけだ。

 

 

同人イベントに参加していて、

二人以上で作品の深い部分まで協力して作っている所は、

作業量の分散メリットもあるが、

複数人でチェックして直せる点で

とても羨ましく思えた。

 

そういう相手も居ない自分としては、

教われる場所に行くことは、

手っ取り早く直しを入れるには効果的だと思った。